2030年、みんなの笑顔が咲くまちに・・・ 富山市SDGs推進フォーラム

日時 2024 2/4(日)13:00〜15:30(開場12:30)

会場 オーバード・ホール中ホール

メイントーク「スポーツとSDGs」
元プロ野球選手・実業家斎藤 佑樹さん

プロ野球を引退してから、野球界に恩返しをしたいと考え「株式会社斎藤佑樹」を立ち上げました。「野球未来づくり」というビジョンを掲げ、野球を起点に行政や企業と一緒にそれぞれの持つ課題解決に取り組んでいます。野球だけでなくスポーツ全体で、皆さんの健康を促進すれば、国の医療費負担の削減につながりますよね。こうした社会貢献も僕らの仕事になるのかなと考えています。2023年末にはスポーツメディア事業を展開するシーソーゲームの取締役兼CIOにも就任しました。少年野球の記事をAIが自動生成することを提案しています。アプリを介し、メディアに提供・記事化されれば、子どもたちの「もっと頑張ろう」という心も育むのではと。また、アスリートのセカンドキャリアをサポートする事業もしています。

SDGsとスポーツという視点では、北海道日本ハムファイターズが、本拠地のエスコンフィールドでやろうとしている「教育」「まちづくり」「パートナーシップ」の分野にすごく共感しています。小学生以下は入場無料にして地域の子どもたちにスポーツを体験する場を提供し、有事の際は防災拠点にもなります。自治体や企業などと連携しまちづくりをしようという取り組みも進もうとしています。野球場が野球をするだけではなく、地域の皆さんがスポーツやコミュニケーションできる場所になればと考えています。

トークのゲストには元プロ野球選手で実業家の斎藤佑樹さんが登壇、「スポーツとSDGs」と題し、自身のスポーツに対する思いやSDGsについて話しました。途中から藤井裕久富山市長も加わり、斎藤さんを交えたクロストークを通じて、意見交換を行いました。
クロストーク「スポーツで広がるSDGsなまちづくり」
斎藤 佑樹さん × 藤井裕久富山市長
藤井:
SDGsを推進するにあたり、富山市はスポーツも意識しており、人づくり、まちづくり、健康づくりをスポーツとSDGsを通して達成しようとしています。
斎藤:
トレーニング後はコミュニケーションが明るくなります。それはスポーツの力だと思っています。プロ野球選手との交流で子どもが元気になり、親御さんたちと球場に足を運んでくれ、地域によい循環が生まれるのもスポーツの持つ力です。
藤井:
2026年にプロ野球オールスターゲームが富山市で開催されます。日本野球機構からは能登半島地震の復興支援につながるオールスターにしようという言葉をいただき、子どもに夢や希望を届け、高齢者にも元気になってもらおうと準備しています。野球に限らず、スポーツや文化にたくさんの人が関わることで、元気ややりがいだけでなく、健康づくりや経済などにもつながり、市民県民が幸せになっていけばと感じます。
斎藤:
オールスターが3試合になったきっかけは、東日本大震災の復興支援でした。僕も出場した11年は、宮城県で開催され、東北の方々が選手をサポートしてくれたことに感動し、元気づけられました。
藤井:
本市では、歩くライフスタイルを推進するため、スマホアプリ「とほ活」を開発しました。23年末時点で19,000人以上が利用しています。歩くだけでなく公共交通の利用やイベントの参加でもポイントが貯まり、地域の企業や団体に協賛をいただき様々な賞品を進呈しています。気軽に参加できることや地域ぐるみの取り組みが評価され、スポーツ庁主催のスポーツ・健康まちづくり優良自治体表彰も受けました。斎藤さんもアプリをダウンロードして、ぜひ定期的に富山に足を運んでください(笑)
斎藤:
ありがとうございます(笑)恩師の栗山英樹監督が北海道栗山町に栗の樹ファームという野球場を作りました。野球をする子どもたちや関係人口が増えるかもしれないと言っておられ、とても素敵な考えだと感じています。いろんな方が集まり、コミュニケーションが取れる場所が全国にあったらいいなと思っており、少年野球専用の球場を作り、少年野球を起点としたまちづくりをするのが今後の目標です。
パネルディスカッション
「スポーツ発・SDGsのチカラ」
フォーラムでは、「スポーツ発・SDGsのチカラ」と題し、パネルディスカッションも開かれました。
元トライアスロン日本代表の加藤友里恵さん、ルーツ・スポーツ・ジャパン代表理事の中島祥元さん、藤井市長がパネリストとなり、SDGs市民社会ネットワーク理事・事務局長の新田英理子さんがコーディネーターを務めました。
新田:
ご自身の現在の活動をご紹介ください。
加藤:
トライアスロンの普及や青少年の育成を目的に「プエンテ」という団体を立ち上げました。トライアスロンがきっかけで環境問題に関心を持ち、地元の千葉県銚子市でビーチクリーン活動もしています。
中島:
「スポーツの力」で地域を元気にしていきたいという気持ちから、スポーツで人を地方に動かし元気にする「スポーツ・ツーリズム」に取り組んでいます。
藤井:
コンパクトシティ政策をベースに、SDGsという大きなフィルターを通して、市の施策を推進、実現しています。市民や企業との協働も始まっています。
新田:
地域づくりやまちづくりとスポーツには密接なかかわりがあります。まちづくりに必要なのは、いろいろな人たちが関わりを持つこと。その点いかがでしょうか。
加藤:
スポーツで地元に貢献したいと活動した結果、多くの方が参加してくれたり、企業との連携にもつながったりしています。「動かなければ変わらない」という思いが大事だと実感します。
中島:
スポーツの価値のひとつに、応援で生まれるつながりもあります。応援される側だけでなく、スポーツをする側もポジティブになり、連帯感も生まれる。関係人口の拡大にも寄与するのでは。
藤井:
プロスポーツの応援などスポーツには関係人口を呼び込む力もあり、人の交流や経済効果を生みます。施設を整え、来られた人にメリットのある政策をすることも行政の大事な仕事です。
新田:
スポーツは、関心に応じて競技を選べることも魅力です。スポーツの果たす役割や、その中での楽しさ、関わり方についてどう考えますか。
加藤:
競技という面では、勝ち負けは目標を設定する過程で大事ですが、私自身がかつてバーンアウトした経験から、体も心も健康で楽しいものでないといけないと感じます。「プエンテ」は、敷居が低く、無理しません。体を動かすことで、楽しさにつながり、健康につながる。コミュニティーの形成にも役立っていると実感しています。
中島:
携わった「高岡ねがいみち駅伝」は、市民の参加者が多く、スポーツ実施率向上と健康増進効果がありました。職場の仲間や友人で集まって出場する動きもあり、地域コミュニティーの活性化やつながりも生まれました。スポーツは、前向きになれるし、同じテーマでつながり、思い出も共有できます。
藤井:
富山市は、スポーツを通し、すべての市民が健康で豊かに暮らせる政策を進めています。高齢者のフレイル予防、つまり身体や認知機能が衰えないようにする体操を開発するなどして力を入れています。スポーツの語源は「楽しむ」。とほ活もそうですが、その人に合ったスポーツを楽しみ、健康になればいいですよね。
新田:
パネルディスカッションを振り返って、一言お願いします。
加藤:
「スポーツ×環境」や「スポーツ×地域」など、スポーツで掛け算することでたくさんのことが生まれます。イコールの部分には、SDGsがたくさん絡んできます。その可能性を信じ、地元だけでなくいろんな地域で活動したいです。
中島:
SDGsは肩肘張って考える必要はなく、僕たちが信じているスポーツの価値や世の中に前向きな影響を与える力は、推進すればSDGsの項目に合致するものが多くあります。富山にはスポーツの機会が数多くあり、身近なところから始めてみてください。
藤井:
自分が今すぐできることをやるのがSDGsでは大切です。楽しみながら実践することの積み重ねだと思っています。市民や企業の力を借りながら、一緒に考えて、無理せず楽しんで取り組みたいと思います。
新田:
さまざまな意見が出ましたが、できることをどこからかでも取り組んでみてください。皆さんと共有したいのは、「私たちは良いことにも悪いことにも微力だけれど無力ではない」ということ。少しずつの「いいこと」の積み重ねが、いい方向に変化していくのだと思います。
SDGs取り組み発表
株式会社なかたに印刷/富山市立堀川小学校

事例発表では、富山市内の2団体が登壇。なかたに印刷は、総務部長の中谷実季さんが、ザンビアのバナナ繊維を越前和紙の技術ですいたバナナペーパーを通じ、SDGsに貢献できることを伝えました。

堀川小5年の児童は、学校内で生物調査をして在来種を増やすためにビオトープを作ったことを説明し、「人が持ち込んだ外来種も、その場所も生態系の一部になっていると感じた」と語りました。同小6年の児童は、気候変動をテーマに、県の積雪量や気温の変化を調べ、「二酸化炭素排出量は一人ひとりの行動から減らせる。自分にできることを始め、取り組みを周りの人にも広めてほしい」と発表しました。

お問い合わせ

富山市企画管理部企画調整課

TEL: 076-443-2010 076-443-2010 / FAX: 076-443-2170

MAIL: sdgs-mirai-toyama@city.toyama.lg.jp

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