マルチスポーツチームのＮＰＯ法人ＴＥＡＭ　ＡＶＡＮＴＥ（富山市堀川町）は、海洋保全の啓発を行っています。

今年7月に岩瀬浜で行ったイベント「ビーチクリーン＆ビーチフラッグス」は、親子など約100名が参加。海岸の漂着物を収集するビーチコーミングを実施しました。子どもが楽しめるよう、プラスチック片などをお宝に見立て、回収したごみを景品と引き換えるゲームを行いました。同代表の宮田真一さんは「市内の海洋ごみの８割は、市内が発生源。まずは、どんなごみが海岸に落ちているか知ってもらいたかった」と話します。

同団体が主催する「大晦日マラソン」では、景品として使っていないタオルやＴシャツなどを参加者が持ち寄り、物々交換するシステムを初回から導入しています。６回目となった現在では、ランナー以外でも家庭用品や食品を持ち寄る人がいるほか、第一生命富山支社（富山市安住町）からは、自社内やお客さんから回収した不要な服の提供を受けるなど、同団体の取り組みは広がっています。

「海洋ごみを減らすために、私たちの取り組みが少しでもきっかけになればいい」と宮田さんは語ります。