再資源化で社会に貢献
アルト
廃棄物処理業を営むアルト(富山市水橋市田袋)は、総合リサイクル業ならではの社会貢献や啓発に取り組んでいます。
同社ではペットボトルキャップを再資源化して得た収益で、介護福祉施設などに車いすや歩行器を贈呈する取り組みを2016年より続けています。近隣の学校や町内会、自治振興会、各種団体の協力によってキャップを集め、プラスチック原料に再資源化しています。23年度は約193万個、約4.5トンのキャップが集められ、焼却処分と比較して約1万4千キログラムのCO2削減につながりました。
また子どもから大人まで幅広い世代を対象にした工場見学も実施しています。リサイクルに関する説明をしたあと、実際のプラント施設の様子や重機での作業を見学してもらいます。ごみが資源に変わる過程を追って見学することで、リサイクルに関する正しい知識を身に着けてもらうことが目的です。
坂下明義社長は「資源として生まれ変わるものはたくさんある。ごみと資源の違いを意識すると、だれでも環境保全に貢献できる。多くの人たちに、『ものを捨てる心を捨てよう』と呼びかけたい」と語ります。