印刷文化を次世代へ
山田写真製版所
山田写真製版所(富山市太田口通り)は、2021年の創業100周年を機に、SDGsの取り組みを始めました。同社の石田真子さんは「メーカーとして作る責任を考えなくてはいけない中で、社会や教育、文化に貢献しないといけないと社内で意見交換したのがきっかけだった」と話します。
まず着手したのが、同社の名物である一枚物の「ポスターカレンダー」の再利用。未使用のカレンダーは廃棄せざるをえないことから、有効な再利用策としてスケジュール帳やメモ帳の表紙に転用。今秋には高岡市で開催される催事で、県内企業と協業した新たなアップサイクル商品も登場します。
学校向けにも産学連携授業やインターンシップ受け入れを強化。「若い世代に印刷への関心を喚起する目的で実施したが、社内での部署間連携も高まっている実感ががある」と同社の田中友野さんは手応えを語ります。
今年7月から、新サービス「Suluーlu(スルール)」を開始。印刷した作品をEC販売し、作家の展示会運営をサポートすることで印刷文化の醸成にも注力し、環境、教育、文化―幅広くSDGsへの取り組みを加速させています。