全国に90店舗を展開する「学生服リユースショップさくらや」の富山店（富山市太田口通り）は、着られなくなった制服や体操服、柔道着などを回収し、補修などもしながら、安価で販売しています。

同店を営むのは毛利陽子さん。もともとは洋服のリメークや補修など服飾に携わっていた中で、社会にどんどん増えていく衣料品に疑問を感じ、制服市場にもいろいろな選択肢があるのではとさくらやに加盟。現在は市内の小中学校、高校のものを中心に約4,000着程度が店内に並びます。また、事業の幅を徐々に広げ、商品を福祉団体などを通じて生活困窮家庭に譲渡なども行っています。賛同者も広がり、譲渡会にスタッフとして参加してくれる団体もあります。

また、毛利さんはNPO法人学生服リユース協会富山にも加盟しており、ランドセルや、水彩道具・習字セットといった学校用品を回収、譲渡なども行っています。3月には市内で回収・譲渡会を開催し、多くの物品が集まりました。「子育てには本当に費用がかかる。ものは、買うと捨てることになる。全部新品を買わなくてもいいライフスタイルもあることを提案したい」と力を込めました。