ワイズイノベーション（奥井良樹社長）は、「障害者支援プロジェクトつながる絆」を通じ、障害者の自立支援につながるさまざまな事業を展開しています。

会社設立から間もないころ、自立支援に携わる知人から発達障害を持つ若者を雇用してほしいと頼まれたことが障害者支援のきっかけ。「受け入れた建築事業部で、業務の工程を細分化し、作業を誰にでも分かるようにすることで、若者は劇的に仕事を理解し、大工の道に進んでいった」と奥井社長。現在は、グループ会社の就労継続支援Ａ型事業所・こころを立ち上げ、ワイズイノベーション環境事業部などの生活雑貨用品の製造業務を担っており、市内の企業に一般就労として就職する利用者も少しずつ出ています。

こうした背景から生まれた「つながる絆」事業は、ワイズイノベーションの商品を購入したり、同社に仕事を依頼したりすることで、購入費・サービス費の一部が障害者の賃金に還元されます。飛び出し注意の交通安全看板制作など企業との連携事業も生まれ、徐々に自立支援の輪が広がっています。「やりがい、働きがいを持てる場を作り、生きがいにつなげたい」と奥井社長は話します。