健康経営が生む効果
シンコー
金属加工業のシンコーは、中川真太郎社長の「地域や社会づくり、従業員が働きやすい環境づくりに取り組みたい」という思いから、多彩なSDGs活動に注力しています。
健康経営を推進する同社では、希望者を対象にヨガやピラティスなどの運動をそれぞれ男女月1回ずつ取り入れています。就業時間内に実施しているので、家庭の用事などを気にせず運動することができ、他部署の社員同士のコミュニケーションの場にもなっています。
また同社の緑地帯で農園を作り、できた野菜をこども食堂に寄付したり、保護犬猫の譲渡会場として同社を開放しています。自社の扱う金属と伝統工芸・蛭谷(びるだん)和紙を融合させた価値の創造を目指す「シンコーみらい工芸部」を立ち上げ、和紙の原料となるトロロアオイの栽培やアート作品を制作するなど活動は多岐にわたります。
「女性社員の割合が3割に増え、定着率も高い。働きやすい環境を整えたことで、従業員がポジティブになったと感じる。業績の伸びに対し、残業時間が減少し、取り組んでよかった」と中川社長。今後も「入ってよかったと思える会社づくり」に励むとしています。