井戸水で消費電力削減
北陸フレッシュフーズ
チルド食品を製造する北陸フレッシュフーズは、22年10月から井戸水クーラーの活用を始めました。
井戸水クーラーは、冷媒を使用せず井戸水の冷気で同社工場内を涼しくするもので、従来の空調設備に比べ消費電力を抑えられるメリットがあります。工場周辺に冷たい伏流水が豊富なことから、この水資源をサステナブルな活動に生かそうと試験導入しました。
食品を扱う同社は、工場内を一定の温度に保つために、常に空調を使用する必要があります。冷気を作る電力が抑えられる井戸水クーラーを導入したことで、電力使用量を前年比約6%削減することができました。また使用後の水をポンプで押し上げ工場屋根に散水する独自の循環システムも構築し、「従業員から、職場が快適になったと好評だった」と小島康徳同社管理部部長代理。23年4月には新たに4台増設しました。
同社は、食品廃棄物を分解処理して水溶液にする生ごみ処理機を導入したほか、性別・国籍を問わない幅広い年齢層の採用にも取り組み、今年初めて外国人を正社員に登用。SDGsを通じ、環境にも従業員にもやさしい会社を目指すとしています。