バナナがつなぐ世界とのつながり
なかたに印刷
各種印刷を手掛けるなかたに印刷では、自社の名刺に、ザンビアで収穫されたバナナの茎の繊維で作った「バナナペーパー」を使用しています。ワンプラネット・カフェ(東京)が、投棄されていたり収穫後に捨てられたりするバナナをもとに、日本の越前和紙の伝統技術を組み合わせて作った紙で、製造にあたり、雇用を創出、その収入が安全な水や食事を得るといった貧困問題の解決や、ゾウ・キリンなど野生動物や森林の保護につながるとされています。なかたに印刷は、県のSDGs宣言にあたり、紙を通じてSDGsへの関心が広まればとバナナペーパーを名刺や封筒の素材に活用。近隣の子どもに、バナナペーパーを使って絵を描いたり工作してもらうイベントも開き、世界の問題を知るきっかけづくりにも取り組んでいます。
クリアファイルを紙で作ったり、14歳の挑戦に参加した中学生が地元の保育園へ廃棄する紙を寄贈するなど、自社の取り組みでできる社会課題の解決を推進。中谷実季総務部長は、「SDGsは自社の経営理念に通じるものが多い。バナナペーパーを活用したワークショップなど新たな企画を考えていきたい」と意気込みました。