梨が育む4つの宝

北酸

SDGsの視点でまちづくりへの理解を深めた

薪積みも障がい者が担う

呉羽地域で栽培している「呉羽梨」は、定期的な剪定(せんてい)が必要で、発生する大小さまざまな枝の処理が課題となっていました。北酸(富山市)は、処理しにくい太い枝や幹を梨農家から買い取り、薪ストーブの燃料として加工・販売することで産業・人財・資源・地域の循環を目指す「とやまの四宝循環プロジェクト」を始めました。

これまで梨の枝は多くを焼却していましたが、薪に加工することで発生する煙の総量を抑えることができます。また梨農家は原木の販売により、加工できない細い枝や根などを畑で粉砕処理し、呉羽梨の産業持続化につなげます。薪割りは障がい者の就労支援に寄与し、加工された薪はストーブの燃料として再生可能なエネルギーとなります。企業・農家・地域が一体となり、「農業残渣(ざんさ)の焼却問題改善」、「化石燃料の使用量削減」、「呉羽梨産地の持続可能性向上」、「障がい者雇用の推進」の4つを目指して事業を進めています。

北酸の藤井晃次世代戦略推進室長は「エネルギーも地産地消の時代。今後、収益性を高め、輪を広めることで、地域に貢献していきたい」と力を込めました。

エコな燃料として期待される薪 エコな燃料として期待される薪

ラックに薪が積み上げられる ラックに薪が積み上げられる

北酸

所在地:
富山市本町11番5号
電 話:
076-441-2461
URL:
http://www.hokusan.co.jp/
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