田んぼダムで水害防ぐ

婦中地域水田貯留推進協議会
(富山市婦中町速星・鵜坂・婦中熊野・宮川地区)

富山市婦中町速星・鵜坂・婦中熊野・宮川の4地域は「婦中地域水田貯留推進協議会」を結成し、多発するゲリラ豪雨や台風などの浸水や土砂災害時に備え、水田貯留(田んぼダム)に取り組んでいる。水田貯留は、収穫に支障がない範囲で雨水を水田や水路に貯め、河川への流入量を減らして氾濫や浸水を防ぐ役割を果たす。

同協議会が取り組みを開始してから来年で10年を迎える。富山市婦中町地域は大雨で井田川の水位が上がると、井田川が逆流して坪野川や磯川などで内水氾濫が起き、速星や笹倉などで床上・床下浸水の被害が発生してきた。被害を防ぐため、雨が増えたときに水田の落水口に川への流出量を抑制する小さな穴のあいたせき板を各自が設置する。

同協議会の島﨑定則会長は「河川の改修工事で内水氾濫は減ったが、過去の水害を繰り返さないためにもこれからも4地域で協力していきたい」と語った。

せき板を設置することで、急激に川の水位が上がるのを防ぐ

島﨑定則会長

婦中地域水田貯留推進協議会

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