地域全体で住民の暮らし支える
住みやすい大沢野・細入を考える会(富山市下夕林)
「住みやすい大沢野・細入を考える会」が11月に富山市の大沢野生涯学習センターで開かれ、地域共生をテーマにした講演を通し、地域全体で包括的に住民の生活を支える取り組みについて考えた。特別養護老人ホームささづ苑(富山市下夕林)の吉野英樹さんが中心になって企画し、自治振興会長や民生委員長、企業、富山南警察署の担当者ら25人が参加し、講師は富山国際大の相山馨教授が務めた。
同苑は、富山市の大沢野や細入地域の家庭を訪問し、在宅での困りごとを抱える高齢者に対して支援を行ってきた。さまざまな悩みを抱える人の話を聞き、福祉だけで地域の人たちの生活を支えるのは難しいと感じ、地域全体で取組むことが重要と考えるようになったという。
吉野さんは「体の不自由な人や困っている人が安心して暮らせるように、誰もが地元の課題を自分ごととしてとらえ、主体的に考える地域に発展してほしい。将来子どもたちが暮らしたいと思える場所をつくっていきたい」と意気込みを話した。