書に未来への思いを託す
片山学園中学校・高等学校 書道部 (富山市東黒牧)
片山学園中学校・高等学校の学園祭が今年10月に開かれ、書道部がSDGsをテーマにした展示とステージ発表を行った。SDGsの17の目標に対して独自のキャッチコピーを考案したり、現状の問題を洗い出したりしながら、部員たちはSDGsへの思いを書に込めた。
境夏実部長(高校2年)は「世界で起きている問題に興味があり、自分たちも何かしたいという気持ちからテーマを決めた。部活動を通して書道は人に思いを伝えられる芸術であると実感し、自分たちの方法で世界の課題への気持ちを表現した」と語る。境さんは目標3の「すべての人に健康と福祉を」のキャッチコピーを「灯火」と色紙にしたためた。「世界には十分な医療を受けられず亡くなる子どもがいる。命ははかないが力強さを秘めていることを、炎が揺らめくような書体にした」と話す。
部員が考えを力強く示したことで、展示•発表は多くの人から評価を受け、自身による発信がSDGsの普及啓発になると実感した。