建物維持管理のバロンは、データを活用し、業務負担の軽減と効率性を高める取り組みを進めている。業務の属人化の解消に向け、まずは業務データを収集し、独自に解析することからスタートした。フロアマットのリース業務では、これまで特定の担当者に偏っていた作業を、社員がスマートフォンで全ての業務データを共有することで、誰でも即時に対応できる体制に変更。作業効率の向上と繁忙日の解消に繋がり、取引先への満足度向上を目指す。

また、午前８時～午後17時だった勤務時間を午前８時半～午後17時15分と始業と就業時間を変更し、土曜日休暇の取得を推進。子どもの保育園への送迎や帰宅時のラッシュ時を避けるように努めるなどワークライフバランスを重視する。また、女性社員の産休や育休の支援や長時間労働の抑制を積極的に進めるなど、これらの取り組みから県の「働き方改革モデル企業」や「健康経営有料法人」にも選ばれた。

浅野雅史社長は「社員同士で意見を出し合ったからこそ、一人ひとりの意識が変わった。今後も改善のサイクルを通じ社員、お客様、取引先すべての幸福度を上げていきたい」と語り、これからもデータを活用しさらなるDX(デジタルトランスフォーメーション)を追求していく。