カターレ富山の椎名伸志選手は、ケンタッキーフライドチキンを運営する日本ＫＦＣ（横浜市）と富山県社会福祉協議会の協力を得て県内の「子ども食堂」に調理済みの「オリジナルチキン」｢骨なしケンタッキー｣を使った料理を提供。子どもたちに笑顔を届けると共に、食品ロス削減に貢献している。

椎名選手は以前けがで入院した際、多くの人に励まされたことから恩返しがしたいと決意。２０１９年３月に地域の子どもを対象としたボランティア団体「Pono Familie（ポノ ファミリエ）」を設立。運動機会の提供を柱とした不登校児やジュニア世代へのアスリートトレーニングをスタートさせた。

そんな中、日本KFCが全国の子ども食堂に調理済み商品を食材として寄付していることを知り、富山への支援を願い出たことで同社との食材提供協定を締結した。今年10月には「蜷川ふれあい子ども食堂」で、提供されたチキンを使ったカレーを提供した。今後は、県内21カ所の子ども食堂に支援を広げていく予定だ。

「コロナ禍で子どもたちに会えてないが、早く一緒にカレーを食べるのが楽しみ」と椎名選手。今後も全ての支援活動をリンクさせながら、SDGs活動の輪を広げていきたいという。