各界が連携し
医療従事者に支援
一般社団法人富山医療従事者支援団体
目標
新型コロナウイルスの感染が拡大した今春、医療従事者の物資不足や帰宅困難者の問題がクローズアップされた。こうした人々を支援する目的で県内の経済人や医師、弁護士、議員、教育者、飲食業者など約30人が一般社団法人「富山医療従事者支援団体」を立ち上げた。
活動は富山市民病院の院内感染が発覚した4月、経営者有志が弁当を届けたことがきっかけで始まった。その際、医療物資が不足していることを知り、寄付を募ってマスクや防護服を購入し提供。第2波に向け備蓄にも取り組んだ。支援の輪はすぐに広まり、弁当配達には市内の飲食店26店舗が協力。これまで1700食を届けた。また7月には医療、福祉、教育の現場をつなぐセミナーも開催した。
源和之代表理事は「活動を通して共助の大切さを再認識し、助け合うことで喜んでもらえるという幸せを実感できた」と話す。感染拡大に備え、宿泊・保育施設の整備や、心のケアの準備を進めている。