全ての事業の基礎
富山県生活協同組合
目標
SDGs取り組み開始:2018年9月
寺岡 富美夫 代表理事 専務理事に聞きました。
―一人のつながりや助け合いを大切にする生協とSDGsが目指す社会像と親和性は高いですね。
文化や人種など関係なく、地域と県民の暮らしを支えるのは、我々の努めです。県生協が加盟する日本生協連は2018年6月に「コープSDGs行動宣言」を採択しました。SDGsの目標は、ある意味では生協の活動そのもの。全ての事業の基礎だと考えています。
―生協が提供する商品・サービスは「食」と切り離せません。SDGsの定める目標も「食」と密接です。
環境や社会に配慮した商品を選ぶ「エシカル消費」を提案しています。例えば、プラスチックを減らした商品や、発展途上国の生産者と適正価格で取引する「フェアトレード」のコーヒーや紅茶を販売しています。エシカルな商品は年々増えており、昨年度の売上は前年度の3割増になりました。
また、日本全体で高齢化が進んでいますが、高齢者向けの配食サービスも好評を頂いております。これは食事の提供の意味合いだけにとどまりません。県内全市町村と地域見守り協定を結び、利用者の様子に異常があれば、行政に届け出ています。
―組合員にはSDGsについてどう理解を深めてもらっていますか。
SDGsを身近に感じてもらうため、環境関連の取り組みに挑戦するビンゴゲームや、エシカル消費をテーマにしたクロスワードクイズを掲載したチラシを独自に制作し、配布しました。地道に学んでもらうきっかけになったようです。